加速する脳ミソ

無能が日々を綴るブログ

久々に実家に帰ったら、母親が祖母を虐待している噂が流れていた

新社会人、未だに研修中。

しかし配属の前に一度実家に戻ることになった。

約3週間ぶりの地元が懐かしい。

驚いたのは父方の祖母が私の顔を見てもすぐに孫だとわからなかったことだ。

 祖母のボケは2年ほど前から始まった。10分に30回同じ話を繰り返していた祖母のボケはたった3週間で更に悪化していた。祖母はテレビを見るくらいしか趣味がなかった人だが、私との会話がなくなってから思いのほか進行が早かった。

3週間のうちに増えたボケは、

 

・目の前にあるものを認識できない。

⇒冷蔵庫に入っている牛乳や卵パックが目の前にあるにも関わらず、ない、ないと騒ぎコンビニに買いに行こうとする。眼球は忙しなく動いているがなぜか正面のものを「これ牛乳だよ」と教えないと認識しない。

 

・やたら金を使おうとする

⇒もしかしたらボケとは関係ないかもしれない。上記のように物を認識できないため目の前に大量のパンがあっても買いに行こうとする。その際店の商品すべてを見て回りこれを買おうと提案してくる。孫に買ってあげたいのか判断がつかない。

 

・満腹であることに気が付かない

⇒まさに「おじいさん、ご飯はさっき食べたでしょ」状態。お婆さんだが。一日に何食も食べようとするため腹痛で病院に運ばれる。

 

・家族を疑う

⇒一番驚いたのが、母がご飯を食べさせてくれないと祖母が近所に愚痴っていたことだ。勿論ご飯を食べたことを忘れる祖母の勘違いである。問題なのは近所の人たちが哀れに思ったのか、おかずをタッパーに入れ祖母にお裾分けしていたのである。これを食べ過ぎて更に腹を壊すし、誰にもらったか覚えていないのでお返しも出来ない。また、薬を飲んだことも忘れ、母に「お前が隠したんだろう」とキレているらしい。

 

二か月前では私が家で一番立場が弱かったせいか、何かあると私のせいになっていたが、今は母が一番立場が弱いらしい。

とは言っても父もたまに疑われているらしい。

 

母は数十年ぶりに父に優しくされたと言った。

どうも祖母が母を理不尽な理由で詰っていたのを偶々父が聞いたらしい。祖母は父の前ではいい顔をするので父は今まで知らなかったのだという。

「病気だから聞き流しておけ。あんまり気にしないほうがいい」

確かに亭主関白で家庭内では寡黙な父が発したとは思えない言葉だった。

しかし子供ながらに夫婦仲悪いな、なんて思っていたが、数十年ぶりの優しさとは……。今更とは思わないでもない。多分負い目があるのでは、と母は言った。

成程、自分の母親がすみませんってことか。

しかし祖母のことがデイサービスなりなんなりで解決すると負い目もなくなり、また夫婦仲は冷えるのだろうか。いや別に熱々になってないけど。

 

祖母のボケに一致団結する我が家の原動力は負い目以外にないのだろうか。