新卒に建設業をお勧めしない理由

別に建設業界には絶対に入るな、と言っているわけではありません。

建設業界に入り一年が経過した私が、ただ愚痴を書き連ねていく感じです

基本的に施工管理を行っている経験から語ります。

施工管理職の仕事内容

工程管理…業者のスケジュール調整や建造物の納期管理
原価管理…人工や物資調達、予算内での工事費用の調整
品質管理…要領書、図面の通り施工されているか
安全管理…現場で災害を起こさないように管理

まず建設業界には様々な問題が転がっています。

3K（きつい、汚い、危険）
低賃金
根性論を中心としている
人手不足
長時間労働
転勤多い、出張族
向上心がない
女性が少ない

以上のことを自分の経験と合わせて書いていきます。

3K

3Kとは

　きつい

　汚い

　危険

の3つを揃えた業種のこと。

つまりは建設業のことです。

きついことは長時間、肉体労働から言うまでありません。また事務所で仕事している時間も少なく、基本的に現場です。実際に肉体労働を行うのは作業員の仕事ですが、施工管理職であっても新入社員の場合作業させられます。

また人手不足もありベテランの施工管理の方もウン十キロの鋼材を運んでいるのをよく見ます。そうやってくたくたになりつつ事務所に戻り書類作成に努めなければなりません。

更に建設業では死亡災害の割合が業種中最高です。他業種に比べ高所で作業したり、回転体、刃物、電気に関わることが多いためです。

以上のことから建設業は3Kの代表です。

というわけで肉体労働が嫌ならやめておきましょう。

給与が低い、福利厚生が整っていない

日揮とか海外プラントエンジや鹿島などの大手ゼネコン以外の建設会社はくそみたいな給料です。

地方の建設会社はもちろん待遇の良い中小企業はありません。

実際私の勤めている会社の基本給は3万です。驚愕。

他諸々の手当てで20万。また転勤が多いわりに福利厚生（住宅補助など）が悪くお土産代に給料が消えていく毎日。

残業で稼ぐ、というよりも残業で稼がなきゃやっていけないタイプ。

というわけで金が欲しい方は大手以外辞めたほうがよいでしょう。

根性論を中心にしている

所謂精神論で仕事をどうにかしようという上司が多いです。また体育会系教育を理由に理不尽な暴力を振るわれることもあります。スパナが飛んできたり、頭をハンマーで殴られたり。

会社の人たちは教育方法の教育を受けていないので非効率ですが仕事は盗んで覚えるしかないです。そもそもどこも人手不足でだれも相手にしてくれない可能性もあるので

、仕事を振られていない無能に教えられる可能性が高いです。

また、作業員は中卒、高卒が多いので大卒は目を付けられないように気を付けましょう。理論立てて説明してもわかってもらえないので、パチンコとたばこの話をして取り入り、仕事は切れ気味でやるのがコツです。

というわけで根性論が嫌いなら辞めたほうがよいでしょう。

人手不足、長時間労働

上記のように低賃金、3Kの建設業には人が集まらなくなってしまいました。

更に人手不足からくる長時間労働。その長時間労働に耐えられず若い人材が逃げていくという負のスパイラル。

どの現場も日曜のみ休みの4週4休。大手でも土日休みは少ない。単純に工期短縮、原価削減のためだが、それ故にこの風習がなくなることはまだまだ先だと思う。

というわけでしっかり休みたい人は辞めたほうがよいでしょう。

転勤族、出張族

基本的に地元にいたい人はやめておいたほうが良いです。様々な人手不足の現場に回され、ヘルプを求められるので一か所に留まることはあまりありません。常設のメンテナンスがあるところならいいかもしれませんが、結局出張という形で全国回ります。どうしても建設業で地元にいたい人は給与は低いですが地元の建設会社に就職しましょう。地獄だと思いますけど。

というわけで旅好き以外は辞めたほうがよいでしょう。